2016.08.15

アゲハ蝶の幼虫を育てられるか?(その2)

第2陣のグループから、2匹の幼虫を保護して羽化させることができたので、アゲハ蝶についてわかったことをいくつか紹介する。(素人っぽく)

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◆成虫の写真 左のサナギから羽化。右は翌日に羽化した。

・黒い虫のうちは食欲は少なく、それほど移動しない(同じ枝付近にいる)が、青虫になると途端に食欲旺盛になり、
 小さめの山椒の木は、みるみる裸にされてしまう。餌は豊富にこしたことはない。

・青虫になるとよく食べ動き移動する。とくに、サナギ化が近づくと歩き回ってたいていどこかへ行ってしまう。
 サナギになる場所を探しているのかもしれない。すべてが鳥に捕食されて行方不明になるのではなく、
 自分でどこかへ行ってしまうことがほとんど。
 
・鳥のなかでも身近な「すずめ」は要注意。青虫をつまんでいったのを目撃したときはちょっとショック。

・青虫の糞が、水っぽく(下痢っぽく)なるとサナギ化が近い。とネットに書いてあるが、それが確認できた。
 
・前蛹は1日で、翌日にはサナギになっている。

・サナギは周囲の色に合わせて色が異なる(保護色)。写真左のサナギは白いネットで、右の茶色い蛹は段ボールにぶら下がって蛹になった。

Sanagitwin
◆どちらもあまりよくない場所で蛹になったので、いい角度の斜面に、サナギの足場ごと慎重に移動。
  右には羽化したときに上りやすいように、コヨリの足場をつけた。

・これらのサナギは11日から12日で羽化した。ネットでは10日から2週間くらいと書いてあるがその通りだった。
 季節にもよるかも。

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◆羽化の写真

・その後も、庭の山椒の木やユズの枝の世界では、アゲハの幼虫が何度も孵化し、青虫になり、行方不明に
 なり・・・を繰り返しているが、その後は自然任せ。

・アゲハチョウのことを忘れていたころ、今度は三つ葉の植え込みに「キアゲハ」の幼虫を5匹発見。キアゲハは
 三つ葉とかセロリとかが好物らしい。同じようなアゲハでもずいぶん好みが違う。

Photo_2
◆キアゲハの幼虫 上が5齢、下が4齢

・アゲハチョウと言えば今回のアゲハのことだが、アゲハの総称としても使い、紛らわしいので、固有の名称を
 調べた。「ナミアゲハ」というらしい。ナミアゲハというのは別の種類かと思っていたが、ナミとは「並」、普通に
 いる 「並のアゲハ」ということらしい。ちょっとかわいそう。

・キアゲハの幼虫も、大きくなってどこかへ行ってしまった。きっとサナギになるいい場所を探したことだろう。
 
 
ということで、もし青虫から羽化まで観察するなら、

・青虫が逃げ出さないような飼育箱で保護し、餌は豊富に用意しておくことをお勧めする。

 飼育箱は、水のペットボトルの段ボール箱の側面を切り取り、園芸用のネットを貼り付けて製作した。
 餌は小さな山椒を鉢ごと中に置いた。すぐに坊主にされてしまうので焦った。

・青虫が水っぽい糞をし、箱の中をあちこち動き回り始めたら、そろそろサナギ化が近い。

・サナギになったら手で触ったりしないで10日くらいそっとしておく。

・羽化はサナギから10日くらいしたらそろそろ要注意。デジカメでインターバル撮影すると、ときどきピクピク
 動いているのがわかる。サナギの色が黒っぽくなるとか書いてあるが、実際は微妙な変化なのでわかりにく
 いかも。

・羽化は明け方。今回は4時半~5時でちょうど日の出時間頃なので、その時間に起きていれば観察できる。
 
・その後、数時間羽を伸ばし、乾かしてから空に向かってとんで行った。9時とか10時とか。


太陽に向かって高く羽ばたいていく


そうだ そうだ 元気に飛んでいけ


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2016.06.28

アゲハ蝶の幼虫を育てられるか?(その1)

神奈川県に転居して1年半。

東京の家には庭らしいものがなかったが、新しい家にはちょっとした庭がある。
この庭に、伊豆から草木をもってきて植えたりしている。庭の隅にある山椒の
苗木数本も伊豆生まれ。

昨年の秋口に、この山椒の木にアゲハ蝶の幼虫(青虫)を見つけた。
きれいな青虫が成長するのを楽しみに見ていたが、いつの間にか行方不明に。
きっと野鳥に捕食されたにちがいない。とても残念だった。

2015
2015.10.13 去年の青虫。もうすぐサナギになるはずだったが。。。

それから半年、今年も同じ木にアゲハ蝶の幼虫を数匹みつけた。
アゲハ蝶は山椒の葉が好物だそうだ。

下はまだ青虫になっておらず、黒虫の状態。これがアゲハ蝶の幼虫と
知らなければ、取り除いてしまいそうだ。

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2016.5.17 まるで鳥の糞だが、それが狙いの擬態らしい。

この黒虫の段階は、卵から孵った直後で、2齢、3齢と成長していくそうだ。
黒虫が、しだいに大きくなり、2センチくらいになると、いきなり青虫に変身する。
2,3ミリから青虫になるまでは、10日から2週間くらいだったと思う。

今年は6匹の幼虫を見つけ、順調に青虫になっていったが、青虫になると
とたんに野鳥に狙われやすくなり、次々に姿を消していく。
そこで、山椒の木に園芸用のネットを被せ、保護することにした。

そうこうしているうちに、またもや1匹が行方不明に!
こんな隙間から?というくらいのネットのわずかな隙間から鳥が入ったようで、
とうとうそのネットの中の青虫はゼロになってしまった。

がっかりするとともに、野鳥恐るべし!生存競争を甘く見ていた自分を反省した。
野鳥の行動はそうとう大胆で怖いもの知らず。生存競争は思った以上に厳しい。

最後の一匹は別の場所のネットにいる。

こちらはちょっと小さな青虫だったが無事にサナギになった。
それでも安心できないので、安全を期して、山椒の木を鉢に植え替えて
室内に移動することにした。
ためらわずに早く鉢に植え替えればよかったと思う。

Photo
2016.5.31 サナギ直前の青虫。前蛹(ぜんよう)というらしい。触ると固まっている感じがする。

Photo_2
2016.6.1 上の写真の翌朝に、サナギに変身していた。

そしてちょうど2週間。早朝に見たときにはすでに羽化していた。
羽化途中を見られなくてちょっと残念。

羽化はまだまだと思っていたのはウカツでした。。。(^^;

ネットではサナギが黒っぽくなると羽化すると書いてあったが、
「黒っぽく」をどう解釈するのか人それぞれだろう。
素人だから、「きっとミノムシの殻のような色になりはじめる」のかと
勝手に想像していた。

実際は、例えるなら、サナギ直後は実ったばかりの青い果実のよう。固い感じ。
それが羽化前になると少し熟れ始めて外皮が少し透けているような感じ。
中がちょっと変色しはじめた気がする。かなり微妙。

Photo_3
2016.6.13 羽化直後。すぐ下にサナギの殻がある。

Photo_4
2016.6.13 枝の上の方へ。もうすぐ飛び立ちそう。

それからしばらくして(2時間くらい)で無事に飛んでいった。たった1匹だが、
無事に飛び立って行ってくれて本当によかった。

全滅じゃなくてホッとした。

サナギでいた平穏な2週間ほどの間に、丸裸だった庭の山椒の木葉も
だいぶ回復し、葉を茂らせ始めた。山椒も枯らさずによかった。

。。。

と、葉の上をよくよく見ると、「あれ?幼虫がいる」

回復したばかりの小さな山椒の木3本に、2~5ミリの黒虫がざっと数えて15匹も!

あらら、どうしよう。

続きは、「アゲハ蝶の幼虫を育てられるか?(その2)へ


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